火薬の働き

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火薬の初めから現在まで

火薬は不安定な平衝状態に集団結合せる個體若くは液體で、輕微な攪亂作用によつて化學變化を起し、原容積に比して非常に多量な瓦斯を急激に発生し、且つ生成瓦斯はこの科学変化のため発生する著大な熱量に依り、異常な膨張を起こすものであつて、具体的にいへば摩擦、打撃、火気、電気火花等に依り、急激な科学変化を起こし、二千度乃至三千五百度位の高熱となり、原体積の七、八千倍の容積となるものである。かやうな性質を有するものであるから、何人も承知の如く、火器即ち火砲小銃から弾丸を抛射し、或は物を破壊する為に利用されてゐる。破壊用火薬については前項に譲り、先づ抛射用火薬の働きの大體を述べてみる。

火薬の種類

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