爆破用火薬

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火薬の初めから現在まで

火薬の爆発することはいふまでもないが、爆発の中にも比較的緩徐なものと、甚だ急激なるものとある。既に述べた抛射用火薬は前者に属し燃焼といつてゐる。かくの如きものでは爆破はできない。以下記述するのは非常に急激に爆發するもの、即ち轟爆する爆薬についてである。爆薬の爆発速度は或る条件の下において、黒色藥に在っては毎秒四百米、黄色藥約七千米「ニトログリセリン」約七千五百米等で、畢竟黄色藥では七千米の長さの一端に爆発を起せば、一秒間に他端まで爆発し終るといふすばらしく早いものである。そして破壊効力は熱量、比重比積(火薬一瓩より生ずる瓦斯の零度標準気壓の下に於ける體積)に依り異るが、爆速の大なるものは効力も大である。

爆破用火薬

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