目的による弾丸の形③
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弾丸と信管
黄燐は飛び散るときはぢうぢう燃え、木造家屋などを焼くには持って来いである。また夜間敵の行動を照し、或は暗中を飛行する航空機を発見するために「アルミニウム」「マグネシウム」「バリウム」等の光輝剤を入れた照明弾、毒瓦斯を入れた瓦斯弾、煙幕を張る発煙弾、通信を目的とした通信弾丸がある。なほ簡単に筒から撃出し必要なれば手で投げつける手榴弾といふものもあり、これは今度の支那事変に大功を立てたものである。小銃彈は概して簡単なものであるがそれでも曳光弾、鋼心彈等が作られつつある。以上砲弾小銃彈にしろ、外観は同様でも目的に従って皆構造を異にしてゐて、大きさに至っては直径五粍五位の小銃彈から四、五十糎の範囲の各種に至ってゐるのである。