信管の機構と作用の大要①

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弾丸と信管

便宜のため複働信管を採って説明する。B圖に示す如くである。曳火の場合は、曳火活機は比較的軽く吊られてあるから、発射の際慣性でその場に残らうとするので、撃針から見れば支耳を押し下げてこれに衝突発火する。この火は火道の起點に燃え移り逐次に燃焼して行く。着発する時は着発活機がこれも慣性で発條を押して前に進み、撃針に突き當り発火をする。唯遠心子があつて着発活機は過早に働かないやうにしてある。では遠心子と着発活機との関係が何うして解けるかといへば、弾丸は発射されるとき、非常に早い旋廻運動を附與されるものであるから、その遠心力によって遠心子は発條を壓して外側に出で活機との関係を絶ち、爾後は単に発條だけに支へられてゐることになるのである。

信管の機構と作用の大要①

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