躱避①
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弾道
以上のやうに弾丸は種々の運動をしつつ先へ飛んで行くが、軍隊で實際射撃をする場合には、何んな弾道を描くか、即ち何度の角度で撃てば幾何の距離に達するか、幾ら左右に外れるか、高さは何うかといふ事を豫め知って置かねばならない。前述の通り空気の状態その他によって弾道は變るから、一々これに應ずる弾道に関する数値を求めて置く理には行かないので、試験射撃の結果頗る面倒な計算をなし基準状態の下に引き直し射表として作成して置くのである。これによって表尺の目盛もするのである。従って實地射撃の場合は射表通りの弾道を呈さず、變差を生ずるけれども、これに就ては豫め知り得るものは直に修正し置き、射撃實行の景況を観測して知り得た諸元を修正するのである。