躱避③
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弾道
射弾の散布の景況は、平均弾着點を基として考察するを便とし、今この點を通つて縦横の線を畫くと、その線に關して弾痕(破裂點)は対称に散ってゐることを知る。多数弾散布區域を縦及び横に測り、これを八等分すると、何れも平均弾着點を挟む二つの等分区域内に、射弾数の半分が収容せられるもので、この区域を半数必中界と稱する。半数必中界の半分を公算躱避といひ、その大小を以て大砲なり小銃なりの精度が比較できるのである。つまり平均弾道が目標に通じ、公算躱避が小なれば効力が最も多いことになるのである。これ等の数値を求めるのも弾道に關する仕事である。