弾丸の飛び出す速度の測定①
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弾道
一般的に使わはれてゐるのは「ブーランジェー、ブレゲー」氏の検速儀である。その装置は電磁石で二本の棒を吊り下げて置く。一本の棒には鍍銀した筒が嵌めてある(以下鍍銀棒といふ)。電磁石は電流が断たれると力を失ふから落ちる。そこで砲口前に銀線を張った二つの框を建てて置き、これに向って發射すると弾丸が框内を通り銀線を切る。銀線が切れると電流が断たれ、電磁石が力を失ふ。今同時に電流を断つと二本の棒が同時に落ちる。