弾丸の飛び出す速度の測定②
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弾道
この際鍍銀のしてない方の棒の働きで小刀を作用させ、鍍銀棒に疵を附ける。今度はこれ等を元の姿勢と為し置き弾丸を發射すると、先づ近い框的の銀線を切り鍍銀棒が落ちる。次に第二框的の銀線を切り他の棒が落ち、小刀を作用せしめて鍍銀棒に疵を附ける。前の疵と今できた疵との距離は弾丸が第一框的と第二框的の間を通過する時間内に落下した長さである。長さが判ればこれを基として時間を知り、框と框との間隔も既知にすることができるから、その時間と距離とに依り弾丸の速さを知り得るのである。