通信兵器②

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通信連絡用兵器

コツコツコツコツと響く電鍵の音、通信兵は異常に緊張して行く。軍は明拂暁を期して前面の敵を撃攘せんとす。○○師團は速に○○の線に進出し敵の左翼を包囲攻撃すべし。悲壮なる決意はキーを通じて綴られて行く。この一語が誤送されたら、この一文が遅着したら、また若しもこの一文が敵の手に入ったらどういふ結果を生むだらうか。通信兵器の重大性がここにある。一語の誤りは指揮官の意圖外に部下が動くだらう。傳達が間に合はなかつたならば戦闘に参加出来ないであらう。また敵に取られたならば我が作戦計画を暴露してその裏をかかれるであらう。軍用通信は正確でなければならない。迅速でなければならない。また秘密保持が出来なければならない。以上の条件を缺くならば直ちに敗戦の因となり、多数の人命を徒らに損傷することとなるであらう。通信兵器の使命は重大である。

通信兵器②

右に記したものは一般に各國で制式化したものだけであるが、その他後で順々に述べるところの、電気光学の應用で軍用通信連絡の目的に使はれるものは、時と共に増大し、その驚異的進出は十分注目に値する。

通信兵器②

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