戦艦 金剛
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主要目
排水量：２９．３３０噸 速力：２６．０節 備砲：３６糎砲８門 １５糎砲１６門 １２．７糎高角砲８門
魚雷發射管４門 起工：明治４４年１月 竣工：大正２年８月 建造所：英国ヴイツカー會社
この艦だけは製造がイギリスのビツカース會社であるところから、我海軍だつた一つの舶来軍艦と云ふ風に思はれるのであるがそれは當つてゐない。即ちこの艦は計畫及び設計は我が海軍の手でやつたのであるが、その起工された明治４４年頃にはこれと時を同じうして計畫された榛名以下３主力艦を同時に建造する造船能力がなかつたのでやむなく金剛Ⅰ隻のみは英國に註文したのである。霧島、榛名と比較して最大幅が０．９２米短くその外すべて同様の要目である。元より本艦も竣工以来各部分の改造に次ぐ改造、更に先年すつかり近代化され、今や完く國産と云ふも當然なぐらゐ進歩してゐる。昭和１０年度は豫備艦として所属軍港横須賀にあつて鋭意保存手入れ中である。
