一等巡洋艦 愛宕

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主要目
排水量:9.850噸 速力:33.0節 備砲:20糎砲10門 12糎高角砲4門 魚雷發射管8門
起工:昭和2年4月 竣工:昭和7年3月 建造所:呉海軍工廠

その他の要目は高雄と同一。外型から見て那智級と著しい進歩を示してゐるのは先づ第一に前檣である。往年の巡洋艦が、ちよつと繪心のある子供なら誰でも立派に書き上げるあの簡單な一本マストから、ここに見るやうな複雜な櫓城式に進歩を遂げたのである。これはとりもなほさず造艦技術の躍進的發達は元より、会戦術そのものの進歩と複雜化を如實に物語るものである。艦橋(ブリッヂ)と云ふのはこの部分にあり、ここは戰闘又は航海に當つて艦長が指揮をとる所である。故にここは軍艦中で操縦指揮をなすに一番適した位置で通例軍艦の長さの前方より約1/3あたりになつてゐる。尚この部分は艦橋を始め種々の指揮系統の中樞をなしてゐて海戰に於て敵艦の射撃目標となる第一は先づこの部分と見てよからう。

一等巡洋艦 愛宕

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