一等巡洋艦 足柄
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主要目
排水量:10.000噸 速力:33.0節 備砲:20糎砲10門 12糎高角砲6門 魚雷發射管12門
起工:大正14年4月 竣工:昭和4年8月 建造所:神戸川崎造船所
これは同艦をその斜後方から見たものである。この完成を以てこの級4隻が揃つて先鋭の雄姿を海上に浮べたわけである。以來現に第二艦隊の主力を形成してゐる高雄級が全部揃った昭和7年度までは連續艦隊の任務に就いて活躍し、10,000噸級の威大性を世界に認識せしめた。特に去る昭和7年の上海事變に當つてこれ等が時の第二艦隊長官たりし末次大將麾下にあつて荒天を冒して迅速俊敏なる陸兵輸送任務を完行したことは、T萬噸級巡洋艦の特異性を發揮し更に千釣の重さを實證した。驚くべき航續力、耐波性に富むこと、輕快にして而も装備する重量武器に封して船體の鞏固なること等、此種巡洋艦の大きな誇である。