二等巡洋艦 川内

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主要目
排水量:5,195噸 速力:33.0節 備砲:14糎砲7門 8糎高角砲2門 魚雷發射管8門
起工:大正11年2月 竣工:大正13年4月 建造所:三菱長崎造船所

川内は神通と要目を同じうする同型艦であるがこれはその左側の斜め後方よりみたものである。本艦も竣工以來聯合艦隊に編入されたこと屡ありその多くが水雷戰隊の旗艦になつてゐたやうである。昭和10年度は豫備艦として所屬軍港佐世保にあつて兵器機關その他の保存整備に専念しつつある。ちよつと艦型を見ただけでは巡洋艦中これ等の艦種ほど搭載兵器に無理をしてないものはないやうに思はれる即ち5、195噸の排水量に14糎砲7門、8糎高角砲2門は如何に魚雷に重きを置かれたとしても舊巡洋艦「矢矧やはぎ」級の4,400噸で15糎砲8門、8糎砲2門、8糎高角砲2門に比べてもさう思はせる。しかし排水量の割當は機關、即ち速力の搆クに至大の關係をゆうするもので、矢矧級の26節とこの艦の33節の大差を思へば自らうなづかせるものがあらう。神通の外この同型艦「那珂なか」あり。

二等巡洋艦 川内

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