二等巡洋艦 阿武隈
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主要目
排水量:5,170噸 速力:33.0節 備砲:14糎砲7門 8糎高角砲2門 魚雷發射管8門
起工:大正10年12月 竣工:大正14年5月 建造所:浦賀船渠會社
阿武隈は由良と要目すべて同一の5,170噸級の巡洋艦である。進水したのは大正12年3月。他の輕巡洋艦に較べてこの艦が艤装年月に2年3ヶ月の多きを費してゐるのは彼の大正12年9月1日の關東地方大震災にわざはひされたがためである。昭和10年度は第二水雷戰隊の旗艦として第6、第10、第19、第20の各驅逐隊を率ゐてゐる。英米海軍では驅逐隊の集合である水雷戰隊の旗艦に相當する任務には日本のやうに巡洋艦を當てる代りに嚮導驅逐艦と云つてただ司令部を置けるやうになつてゐる外は他の驅逐艦と殆ど同要目のものをして當らせてゐる。そしてその利點とするところは麾下驅逐艦と共に敵襲撃の敢行が容易であると云ふにある。