二等巡洋艦 夕張
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主要目
排水量:2,890噸 速力:33.0節 備砲:14糎砲6門 8糎高角砲1門 魚雷發射管4門
起工:大正11年6月 竣工:大正12年7月 建造所:佐世保海軍工廠
由良又は鬼怒などの輕巡洋艦が申し合わせたやうに同型艦として續々出現し、どれが由良か鬼怒か見分けがつかない思ひをしてゐる中へ大正12年7月忽然として現はれた甚だ輕快さうな巡洋艦、ナリは小さいが由良や鬼怒に比べて全然艦型を異にしたスマートな姿であつたから見る者凡てが目を瞠つた。それが夕張であつた。排水量僅かに2,890噸で上記の兵装を而もその悉くが首尾線上に装備されてゐるのみならず、14糎砲は各2門宛を砲塔式に即ち2聯装砲塔として備へて、速力は5,000噸級と同じ33節である。全く素晴らしい進歩である。今後はこれだと人々に思はせたが果たせるかな後年になつて計畫されたのがあの7,100噸の加古級である。即ちこの夕張は現在の一等巡洋艦完成の手引きであつたとも見られるものである。