潜水母艦 長鯨
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主要目
排水量:5,160噸 速力:16節 備砲:14糎砲4門 8糎高角砲2門
起工:大正11年3月 竣工:大正13年8月 建造所:三菱長崎造船所
潜水母艦は海上遠く任務に就く潜水艦に對し思ふ存分の活躍をさせるために、必要に應じ潜水艦に燃料及び武器弾薬、又はその他の軍需品や糧食を供給し、時には狭い潜水艦内で汚濁した空氣や種々の勞苦とたたかふその乗員に入浴等の慰安を與へたりする文字通りの母艦である。そして潜水母艦は時には潜水戦隊の旗艦となつて麾下潜水艦の統率もする。
本艦は昭和10年度は第二潜水戦隊に屬してゐるが、旗艦は別に二等巡洋艦由良があてられてゐる。長鯨の14糎砲4門は前後部に2聯装砲塔式にして装備されてゐる。尚潜水母艦も最近は飛行機を搭載するやうになつてゐるやうである。潜水母艦に就て特に知らねばならぬことは、これが母艦と云ふ意味は上記説明の通り潜水艦活動の原動力、云ひかへれば潜水艦の移動根據地とも云ふべき本質を有することで、戦闘にあたつては潜水艦と全く別れて行動すると云ふことがこれである。