一等駆逐艦 浦波
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主要目
排水量:1,700噸 速力:34節 備砲:12.7糎砲6門 魚雷發射管9門
起工:昭和2年4月 竣工:昭和4年6月 建造所:佐世保海軍工廠
驅逐艦の最も他の艦艇に勝れてゐるのは速力である。名だたる大巡洋艦と雖も速力に於てはこの驅逐艦に到底敵はない。元來驅逐艦と云ふ艦種は主として夜襲が得意のものであつたが、現在の如く砲熕威力のみならず總てが大きくなつては夜襲のみに止まらず畫間戦闘に於ても適時堂々捨身の襲撃を敵主力以下に對して敢行することが可能である。日露戦争當時の250噸前後の驅逐艦からこの浦波級の1,700噸への躍進は、我が海軍の國防海面の著しく廣大され來つたと共に海戦術の進歩をも合せ物語るものである。浦波は全長113.20米、最大幅10.30米、平均吃水2.97米。昭和10年度は第二艦隊第二水雷戦隊に編入され日夜戦技訓練に従事中である。