砲艦 淀
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主要目
排水量:1,320噸 速力:22.0節 備砲:8糎砲2門 魚雷發射管2門
起工:明治39年1月 竣工:明治41年4月 建造所:神戸川崎造船所
淀は砲艦中では最大のものであるが、わずかに全長85.34米、最大幅9.78米、平均吃水3.35米、排水量1,320噸にすぎない。速力はそれでも22節と云ふやや不似合な高速力を誇つて居り、8糎砲2門と砲艦では唯1隻魚雷發射管を2門もつてゐる。しかし現在は本業の砲艦と云ふよりも測量の方に多く用ひられてゐる。この寫眞に見られる艦の中央部にマストともデリツクともつかぬものが立つてゐるのは測量艇を揚げ降しするに用ひられるデリツクである。測量艦は海流、水深、氣象等の調査にあたるものであつて、海上が活躍舞臺である海軍にとつては甚だ重大使命を有するものである。尚この艦が昭和7年の上海事變當時に旅順方面に於いて非常な活躍をしたことは餘り世の中に知られてゐない。