砲艦 勢多

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主要目
排水量:305噸 速力:16.0節 備砲:8糎砲2門
起工:大正11年4月 竣工:大正12年10月 建造所:播磨造船工場

この種の砲艦は所謂河用砲艦に屬するもので現に我が海軍にはこの勢多の外に「安宅あたか」725噸「宇治うじ」540噸「隅田すみだ」105噸「伏見ふしみ」150噸「鳥羽とば」215噸「嵯峨さが」685噸「堅田かたた」「比良ひら」「保津ほづ」の各305噸。「熱海あたみ」「二見ふたみ」の各170噸の計12隻がある。「淀よど」と合わせて計13隻、その合計排水量は、5,300噸である。淀の外は殆どが支那揚子江流域の警備に就役してゐる。勢多の全長は54.86米で幅が8.23米、平均吃水はわずかに1.02米。尚この要目は堅田、比良、保津の3隻もすべて同一である。建造所は播磨造船所と上海の東華造船會社。即ち材料は内地で造り組立は彼地で行はれたのである。途中は特務艦によつて運搬された。これ等砲艦の中には完成後任地揚子江方面に行つたまま一度も内地に歸つたことのないものが多い。船體の如何に小なるか、又任務の如何に多忙なるかはこれで判らう。

砲艦 勢多  

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