主力艦隊の決戦
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戰艦は、如何に航空機や潜水艦などが近代海戰に重要性を帶びて來た今日と雖も依然として海上戰闘部隊の根幹をなすものであり、而して全艦隊の主體である。それ故彼我主力艦隊が相見えて決戰を交へることは即ち海戰の大詰めの來たことを物語るものである。而して又これ等主力艦隊は、1萬噸級大巡洋艦以下各種艦艇及び航空機等の妙籌善謀よく全能を發揮することによつて最も適切有効なる運動を敢行して以つて優秀なる戰果を収め得るのである。主力艦隊の決戰の場面に喝釆をする前にこのことを忘れてはなるまい。巳に巨砲の火蓋は切られ、主力艦隊の眞價はいよいよかくして遺憾なく發揮されつつある。一斎に敵の主力部隊に指向された巨砲、第一彈は正に放たれんとしてゐる。見るだに自ら血湧き肉踊るのを覺えると共に我等が海軍に信頼するの念を自らたかからしめるではないか。寫眞は海軍大演習に於て、手前より霧島、扶桑、日向の各戰艦が敵主力艦隊を認めて急速これに迫り時よしとばかり巨砲の火蓋を切つたところである。