威力兵器

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さらに進んで理学応用の威力兵器も将来大いに嘱目されている。即ちかの無人の飛行機や、戦車を操縦すべきいわゆる無線操縦装置も、1897年英のウィルソンによって発案され、近来無線界の顕著なる発達進歩に伴いその面目を一新し、今や実用化の域に達せんとしている有様である。電気砲は1916年仏人フォシォン、ビュプレイの創案にかかり、火薬の力に頼らず、全く電気的に無声、無煙にて驚くべき大初速の弾丸を発射せんとし、将来全然新しき火薬の発明せられざる限り、将来の火砲界の革命的発展は此の方面ではなかろうかと思われる。。以上の外怪力線、或いは殺人光線なるものに至っては、未だその正体を明らかにする事は出来ないが、要するに強力なる熱線或いは高圧の電磁波で遠距離にある人馬を殺傷し、戦車飛行機の点火を不能ならしめ、或いは火薬庫地雷等を電撃破壊せんとするもののようである。科学の長足の発達進歩せる今日、この種兵器の出現を誰が否定する事が出来よう。必ずや近き将来に於いて大いに猛威を逞しうするものであろう。

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