火力戰兵器とその應用
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之を要するに近代の火力戰兵器は、銃にありては、自動小銃、軽重量用の機関銃、飛行機、戦車、装甲自動車、サイドカー等の積載用機関銃。機関銃をもって飛行機から射撃する高射用具等の如く歩兵、騎兵、航空兵の用途広範にわたる外、その他の兵種の自衛武器としても応用範囲は極めて広いのである。又火砲にあっては、歩兵の用途に適する歩兵砲、戦車に装載する戦車砲、又戦車を射撃する対戦車諸砲、或いは機関砲、迫撃砲、飛行機射撃用の高射砲、騎兵と行動を共にする騎砲、山地の用途を主とする山砲、野戦軽砲として野砲軽留弾砲、野戦重砲として十糎口径のカノンと十五糎口径の留弾砲、攻守城砲として十五糎ないし三十糎口径のカノンと留弾砲、又海岸要塞用として大は五十糎口径に及ぶ諸砲、或いは列車装載の火砲、長射程砲、その他擲弾棟筒、手投弾丸等の如きに及び、近代火力戰兵器の威力は実に驚異に値するもの枚挙に遑ないのである。