当代彫刻の特色

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弘仁時代の佛像彫刻の特徴

A,弘法大師傅教大師により密教の儀規を傅へて彫刻史上に一大革命を來した、儀規とは佛像に對する種々の規定で、如來と菩薩と鬼形とに依つて面貎、着衣、印契、持物を一定し金剛界胎藏界の兩界曼荼羅五百餘体の儀規を定めた。

B、密教そのものが明るくなく晦澁なる上に儀規を定めた爲めに佛像彫刻が隱鬱となった傾向がある。

C、姿勢は著しく森嚴の特徴を有し顔面の圓滿の相は消え去らんとして丈は短く其の天部に屬するものは神秘的のもの多く超人間の傾向は其の極に走らんとしてをる。

D、材料は木彫を主として刀法鋭利にして襞と襞との間に一の鈍角性突起を有し全体の姿勢を厳格に見せた。亦天衣襞に奔波式とて繁琑なる刀法を用ゐた。

E、面相は細長くしては前時代より引締り天平時代を牡丹とすれば此の時代は梅の如し眼は其時代よりも細長く弓狀をなし末端下垂す眉は普通なり。

彫刻

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