竹林寺木造文殊座像C

トップページ高知県の観光高知県の美術彫刻>竹林寺木造文殊座像

而して佛身は虫蝕して木質腐朽多く膝の部分最も甚しく右膝頭に穴を生じ兩手は譬より各後世の作にて持物も後世のものにて寶劍三鈷及び蓮莖等は鼠害多く獅子は四脚及背上蓮花等は本尊と同時のもの完全に遺存してゐる、この像は他に比類なき尊像なるも木質既に腐朽し欠損の部分あり後世の拙なる修理の爲め本尊兩手の如きは小なるものとして其の矧目は喰違ひを生じ極めて拙であった故に大正七年の修理に於いて時代の様式に鑑み楠材を以て修補し持物は単に破損の箇所を纒ひ置くに止め本尊の胸綴は撤去しその背後の上部の蓮花座並に敷茄子四脚等は悉く紛失せるを以て皆之を造り足下に蓮花を踏ましめ方座を造りて之に安置した蓮花座敷茄子等は木地古色にして方座はK漆塗りとしてある。

彫刻

トップページへ戻る  高知県の観光へ戻る 
高知県の美術へ戻る