竹林寺文珠侍者埰桑老人立像

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侍者埰桑老人立像は顔面を刻み出した手法は素朴ではあるが表現が巧妙で莞爾として説き出さんとせる刹那の表情が誠によく出来てゐる計りでなく、全体の姿勢に於ても左足を前に出し右肩を軽く上げ腰をひねり首を傾けたる態度は立派な出来である。更に大体の外觀を説明すればこの像は結髪木眼肉身彩色衣紋は亀甲模様朱書きにて臂部に美襟を墨にて書き腰部に帶をしめ、前にて之を結び其の先端を垂下し足に靴を穿つ臺座は佛身と共に彫り出せしものである。この像も總身虫蝕腐朽甚しく兩手、兩袖、兩足最も甚しく臺座も損じてゐた然れば大正七年の修理に當り佛陀波離佛と同様に修理した。

竹林寺佛陀波離三蔵立像

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