竹林寺薬師如来座像

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用材は楠で手法は胴が一本彫りで膝は横木を柄にて附け右手は臂より左手は手首より矧ぐ頭は後頭部を左右に割りて内刳りとし本体は胴の處を左右に割りて内刳りとなし又膝は下部より内刳りとしてある大体の外觀を記せば螺髪木眼右手屈臂にて肩より紛失す左手を膝上に安じ結跏趺座右足を以て左脛を押す此佛像は本体と左手及び膝の三木質より成り立ちしものにして木質腐朽し面の左方に穴を生じ頭の頂上より後にかけて欠失し背面も損じ、膝の正面にも穴を生じ兩膝頭及胴の下方木質腐朽して磨滅し佛体轉倒して安置する能はざる状態にありたるを以て大正七年の修理に當つては破損の程度あまりに甚だしき故胴と膝を密接する能はず、故に別に補足せず唯台座に適當なる装置をなし之れに取り附けて轉倒せざる様になしたるものにて背面も左手も其儘に取り附け、臺座は二邊切りつけ蓮瓣、反花二段框座を造り着色したるものである。此尊像を拜せば一種の霊感に打たるる稀世の作品である。

大日聖観音像

※写真とは無関係です

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