国府村國分寺薬師如来像

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木造薬師如来立像(長岡郡國府村)は藤原時代の特色を備へ明治四十四年甲種四等の國寶指定となりたるものにて高さ三尺二寸二分ある。表現に於て顔面の表情が目細く幽玄の感を觀者に起さしめる正面より見た腰部の纒衣の褶襞があまり均齊的ではあるが悪しくはない。この像は後小杉天皇の應永廿三年修補すとの銘文を記入してある。用材は檜材で總身一木彫りにして内刳はない。両手は手首で矧ぎ両足は足の根元で継いである。螺髪で白毫を篏入し木眼で右手を屈臂し左手を下に伸ばし臺座も光背もない。左手手首より紛失し両足も欠失し白毫紛失し臺座も光背もなかりしを以て大正七年の修繕に於ては白毫を水晶にて作りて篏入し左右の手は手首より作りて柄にて取付け持物を執らしめ両足は補足して柄にて臺座に挿入し臺座は四重座二片切付け蓮辧反花二段框座塗箔としたもので漸く舊觀を保つてをる。

大日聖観音像

※写真とは無関係です

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