唐式時代
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次に第二なる唐式時代の古鏡にっき述べてみると推古朝ょり奈良朝及び弘仁時代にかけては唐の 文化を輸入せし時代にして我國の美術が非常なる發展をなした時代であつて、かの國の優秀なるも のが傳世の儘にて傅はつてをる、即ち大和正倉院に八花平脫文鏡があり法隆寺に伯牙彈琴敍があり正倉院に賓相華七賓鋭があり同所に八花素紋鏡がある、發掘せられたるものに興福寺の金堂須彌壇 下、吉野山如意輪塔趾、大和の高市郡、美濃の可兒郡等より唐式の古鏡が掘り出されてをる。而し てこの唐式の古鏡はその當時に我國にて模倣し鋳造するに至れること正倉院の文書中に明記してある。
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