延光寺梵鐘
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梵鐘は土佐に於て最古のものは幡多郡平田村延光寺にあるものは醍醐天皇の延喜十一年鑄造の彌勒寺鐘と銘ある鐘である。この梵鐘は釣手が普通のものょり變つてをり胴を橫に囲繞する五本の緯線
があり、袈裟襷も後世のものと趣を異にして肉附きが太くあつて模様などはない、上部の笠周囲に近く乳座があつて乳が並列してをる。高さは底面から釣手の頂上まで割合よく出來て底面の直徑
が高さに對して程よき比例を保つてゐる非常に優秀といふのでないけれども土佐最古なることは銘があることによつて有名である。
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