第一號像

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第三章武家美術時代

第三節彫刻

第一號像は文永十一年卯月廿日の作にて佛師は筑後工海覺で大願主は道雲である、藤原某女なるもの無病息災家內安全の爲め奉納するなる銘文がある、用材は檜材にして手法は本体の兩脇を縱にニ枚矧とし頭部は頸にてはぎ面部は左右を縱に割り內刳りとし玉眼を嵌入し兩手は肩より足は膝或は足首にて矧ぎ胸部以下は薄き板をはぎ全部内刳りである、毫座は方座で四方に束を立て棧組にして其の上に箱を造り岩を取り付けしものである、その外觀は焰髮、玉眼嵌入右手は肩より缺失し左手は伸下し美襟をつけ手先より缺失し腹部に鬼面をつけ足に靴を穿つ。臺座は岩座泥地黑漆塗り禮盤形座つきにして後背は八覆輸後光塗箔なり本躰は首の柄、左方後部焰髮欠失し兩肩胴体矧目損傷し 右手肩より欠失し左手手首より欠失し兩脇縱に胸部より膝に至る矧目損傷し兩足矧目損傷し臺座も後背も鼠害を被り損傷してなかつたので大正七年全部損傷を修理した。

彫刻

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