金剛頂寺板彫真言八祖像

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第三章武家美術時代

第三節彫刻

木板彫眞言八祖像(安藝郡室戸町元)は後醍醐天皇『嘉曆三年丁卯二月十二日大願主兩寺別當法眼龍圓大佛師法眼定審』との墨書の銘あり八面よりなる額面で各面の長さは大小差異あれども大体は高さニ尺八寸五分内外幅はニ尺內外板の厚さは八分である大正三年四月國寶の指定を受け甲純四等である。此の板彫の板佛は皆半肉彫りで眞言宗の開祖八人を彫り出せし像にして極彩色で。一つの板に一人或は二人の侍者を彫り出せしもので。彫刻せし人物は龍猛菩薩、龍智菩薩、金剛智三藏。善無畏三藏、檠果和尙、弘法大師、等にしてこの板佛は元は大師堂の壁間に掛げありしかば表面の彩色海風の爲め年月を經るに從ひて次第に剝落したるを以て大正八年の修理に際し檜箱を造り之れに納めて保存することとしあり尙板面の外廓としてありたる棧十六個の中九個紛失したるを以て新調して取りつけてある。

彫刻

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