弘法大師行状繪巻

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第三章武家美術時代

第四節繒畫と書道

次に足摺岬の金剛福寺に應永ニ十ニ年三月願主金剛手院祐宜との銘ある弘法大師行狀畫十卷がある長さ一尺ニ寸の極彩色の大師一代記を繪として說明せしものにて古拙な作品であるが古き年代の銘のある點が尊い。次に織豐時代となり上國より渡來せし大家の作品が當國の社寺及び民間にあるも本章にては土佐人の作家を紹介しやう、その作家は狩野派と南畫派とにニ大別される我國の狩野派は足利中期に於ける正信を祖とし元信、松榮、永德、探幽と名手相繼いだ、代々將軍家に仕へてその繪所となり德川時代に入り江戶にて木挽町、駿河臺、鍛治橋、中橋、濱町の五家に分れて子孫繁榮せしが當國の作家は鍛治橋狩野並に駿河臺狩野家と關係が最も深かつた、鍛治橋狩野の祖は探幽の養子なる洞雲であつた、土佐の狩野派は近藤洞簫にて代表されてゐるが洞簫は狩野洞雲に江戸にて學んだ。

彫刻

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